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風の縁ショップ
生産者インタビュー

世代を越えて伝える味 -ステーキハウス松葉-#02

第2回の生産者インタビューは、兵庫県丹波市にあるステーキハウス松葉さんから創業者松場弘子さん、二代目松場時彦さん、三代目松場俊介さんです。親子三代に渡り愛される味について伺いました。 (聞き手・中坪聴子)

創業者 松場弘子さん
二代目 松場時彦さん
三代目 松場俊介さん

昭和55年からステーキハウスを創業されてますが、こちらの場所でステーキハウスを開店されたきっかけは?

創業者 松場弘子さん(以下弘子さん)ステーキハウスがこの辺りになかったのでやってみようと思ったのがきっかけです。知り合いにお肉を扱う方もいましたが、あまり人を頼るのはよくないと思っていましたので、自分たちで一からはじめました。

その頃のこのあたりはどんな様子でしたか?

二代目 松場時彦さん(以下時彦さん) 当時は賑やかだったんですよ。お店の前にパチンコ屋さんや、うどんやさん、ラーメン屋さんがあり、ガソリンスタンドもありましたから、人通りも多かったです。焼肉屋さんはたくさんあったのですが、ステーキハウスはまだ少なかったです。

来店されるのはどのようなお客様が多かったですか?

弘子さん 男性のお客様が多かったですね。このあたりに住んでらっしゃる社長さんや、お商売をされている方などが多かったですね。その頃は、田舎なのでステーキハウスは敷居が高いという風に思われてる方もいらっしゃいました。

色々なご苦労があったのでしょうか?

時彦さん そうですね。5年目ぐらいまでは、お客様の希望を聞きながら試行錯誤し、メニューを作っていき ました。転機は近くに大きなインターチェンジができたことです。池田記念墓地公園やゴルフ場ができて、地元以外のお客様が行き来するようになりました。

地元のお客様、遠方からのお客様どちらも大事なお客様ですね。

時彦さん 田舎は人付き合いが一番大事ですね。病院の先生、学校の先生等、様々なお仕事の方とお付き合いしてね。お酒飲みにいったり、ゴルフにいったりして顔見知りになりました。そういったことが、今につながっているのだと思います。

ドレッシングを販売するきっかけは?

時彦さん 最初の頃に一緒に働いていたチーフが、まかないで作ってくれたのが、このドレッシングだったんです。とても美味しかったので、お店で出さないのですか?と聞いたら、これは美味しすぎるからダメだといわれました。当時はメイン料理に行くまでに美味しすぎるのは邪道だという考えもあったんです。でもとても美味しかったので、出そうとなったんです。 当時、追加でサラダを頼まれた方に、別のドレッシングで出したら「なんであのドレッシングで出してくれないんだ」って言われました。その頃から人気でしたね。持ち帰りとして販売を開始したのは最近です。

創業当時から味は変わらずですか?

時彦さん 基本は変わりませんが、今は三代目の俊介がメインで担当しているので、少し隠し味をアレンジしていますね。今の時代に合うように工夫しています。

具体的にどういうアレンジをされたのでしょうか?

三代目 松葉俊介さん(以下俊介さん) 味でいうと少しパンチが欲しいなと思っていたので、ニンニクを少し加えたりしています。

作り置きせずに、発注があってから手作りされていらっしゃると伺いました。

俊介さん お店だと出来立ての味を楽しめるのですが、他の県の方にも食べてもらおうと思うと、商品を送っている期間があるので、その間も品質を落とさずに届けたいこともあり、発注があってから手作りしています。お店の仕込みもあるので、大変な時もありますが、お客様にはいい商品を届けたいと思っています。

おススメの食べ方を教えてください。

弘子さん オニオンスライスとは相性がいいですよね。お酒のおつまみにもなります。

俊介さん 魚介系もおいしいです。生の サーモンとか、ホタテとかもマリネのように感じでかけるとおいしいです。醤油も入っているので和風になります。ニンニクは素材の味を邪魔しないよう隠し味程度に入れています。

時彦さん お店のサラダにもドレッシングを使っていますが、サラダを残す方はほとんどいません。皆さん食べてくださりますし、美味しいといってくださいます。お弁当もやってるんですけど、お弁当に手の込んだサラダが入っているところは少ないと思います。うちはお弁当にも一品としてサラダをいれていますので、喜んでもらってます。

付け合わせではなく一品としてですね。

時彦さん そうです。レタスなどを引いているお弁当はありますが、生野菜だけで一品としているところは少ないと思います。メインはもちろん大事ですけど、サラダも身体のためには大事ですしね。

弘子さん お弁当のスペースにできるだけたくさんサラダをいれるようにしています。コロナが流行ってからテイクアウトのお弁当もずいぶん増えました。

時代の移り変わりを感じることはありますか?

弘子さん 私の頃は地元のお客様がメインでしたが、今は他府県ナンバーでこちらにいらした際に寄ってくださる方が増えました。

時彦さん 世代交代を感じますね。ご両親から息子さんへの世代に代わってきてます。僕はどっちも知っているので、そうやって来ていただける方がいるのは嬉しいですね。三代目の同級生がお弁当を注文してくれたりしていて、今は三代目がメインになってきており、それはそれで嬉しいなと思ってます。

三代目が継いでくださることで嬉しいことですね。

弘子さん 跡取りがいなくて廃業するお店も多いので、本当に心強いです。

時彦さん 自分がどれだけ人に評価されているかは、やっている時にはわからないものです。ただ、今、お客様が来て下さっているということは、僕たちのやり方が間違いではなかったのかなと思っています。三代目の俊介には基本を守りながら、新しい知識も入れて受け継いでいってもらいたいですね。

俊介さん ドレッシングに関しては、今すぐに新商品を開発するのは難しいんですが、ECサイトでの販売は今後伸びてくると思うので、流行に乗り遅れないように考えて行きたいと思っています。

本日はお忙しい中ありがとうございました。
 

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